当社は、1994年に上海に支店を開設し、今年度が30周年の節目の年となります。この間、2008年に上海支店を現地法人化し、それ以降、広東支店、江蘇支店、北京支店、浙江支店を開設致しました。
今回、小生は、24年4月に17年ぶりに中国に戻りましたが、中国の急速な発展と変化、デジタル化の普及にとても驚きました。現在、世界情勢、気候変動、自然災害の多発などは中国のみならず世界共通の社会課題となっていますが、私たちのパーパスは、保険商品やサービスのご提供を通じ、時代と共に変化する様々な社会課題の解決に貢献することです。東京海上グループ140年以上の歴史を通じ、「お客様や社会の“いざ”をお守りする」という思いが貫かれており、中国に進出して30年間、事業を行ってきた東京海上日動(中国)もDNAとして伝承しています。私たちはこれをグループ共通の価値のもとに実践し続けています。
サスティナブルな社会づくりは誰もが目指す共通の願いです。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」や、中国の「第14次5か年計画と2035年までの長期目標綱要」で掲げられているGX·脱炭素社会、健康中国2030、平安中国、デジタル化などの国家戦略は、いずれもサスティナブルな社会、美しい未来を求めているものであると理解しています。2022年、東京海上日動(中国)はSDGsを会社の事業戦略に取り入れ、中国の国家戦略および東京海上グループのサステナビリティ戦略を踏まえて、「GX(グリーン中国)」、「高齢化·健康中国」、「防災·減災(平安中国)」、「産業高度化(製造強国)」の4つを重点領域に選定しました。今後これらの領域において、新しいテクノロジーを活用しながら、共通の目的を持つお客様や事業パートナーと共創していき、「保険商品·サービスを通じた社会課題の解決」や「環境負荷削減と社会貢献活動の展開」に取組み、会社の社会的価値と経済的価値をともに高めていきたいと考えています。